建物・PVアレイの影軌跡を作成する

I. はじめに

建物またはPVアレイが周囲に及ぼす影の影響を確認したい場合、
HelioBase®では、影または反射光の軌跡を作成し、図として表示する機能があります。

このチュートリアルでは、 影・反射図を作成する実例を紹介します。

※このチュートリアルは、HelioBase® ver.2.0.10.8に基づいて作成しています。旧バージョンではこの機能はありませんのでご了承ください。

II. シミュレーション実例

1. 概要

建物付近にPVアレイを配置した時の、影の影響を確認します。

2.設定

①建物をインポートします。(建物のインポートまでの設定はこちらをご覧ください)



②下表の条件でPVアレイを建物の右下に設置します。



項目内容
PVモジュールフィールドロジック製:SP-90
設置方式アレイ架台設置:3列1段×4台
傾斜角:20°
方位角:0°(真南)
列間スキ:10mm
段間スキ:10mm
アレイ架台下端高さ:1000mm
アレイ間左右スキ距離:500mm
アレイ間前後スキ距離:2000mm

③画面下部にある日付と時間間隔を設定します。
(今回は、日付を夏至(6/21)・時間間隔を60分とします。)

3.実行・結果表示

①影・反射図コマンドを実行します。



②「影・反射図」コマンドをクリックすると、「影・反射図設定」ダイアログが表示され、
時刻範囲を調節し、「作成開始」コマンドで実行されます  。


③影・反射図コマンドの実行結果が「影・反射図」タブに表示されます。
表示されている画面を使用したい場合は、ファイルのクリップボードコピーから影・反射図を選択すると使用できます。

※時間間隔を短くすると時刻表示が画面全体に表示される為、時間間隔を初期値の15分以上長めにすることを推奨します。